「錬金術殺人事件」ラストです。
ファイル3の段階から解答編に突入し、ファイル4で動機パートに時間を取る…
『R』シリーズに入ってから見受けられる動機重視の構成ですが、改めていいですね。

今回も、神丘風馬をめぐるドラマがじっくり描かれていて良かった。
苦悩の美影紗月が鬼沢ディレクターに恫喝されるシーンがカットされていたり、
その時の鬼沢のセリフと対になる金田一のモノローグがカットされていたりはしましたが─
肝心の部分は良い出来だったと思います。

動機重視の構成。
同じ回の途中からトリック解説が始まってしまうという欠点はありますが、
原作連載時に真相当てクイズもなく唐突に犯人名指しが始まってしまう程の深刻さはありませんし、
今後も続けて欲しいところです。
むしろ前シリーズの頃は、どうやって謎解きも動機もすべて最終話に盛り込んでいたんだっけ…と思ってしまいます(^-^;;
ちょっと今度見返してみよう。


気になったのは、やっぱり“くす玉”はあったんですね(^-^;;
先週、「なるほど、くす玉のくだりはカットか」なんて早とちりしてしまいました。
既に色取り取りの紙があるなかで、くじ引きの簡素な紙13切れほどを足したところで意味があるのか、というのは疑問ではありますが(苦笑)。


ちなみに神丘風馬を演じた柿原徹也さん。
今発売中の少年マガジンにて、『金田一』本編は休載ですが、柿原さんのインタビュー記事が掲載されています。
なんでも現在放送中のマガジン原作アニメ3作すべてに出演達成!ということらしいです。『フェアリーテイル』は主演ですね。

声優絡みの話題でもう1つ。
覆面声優としてここまで「九十九絹子」というクレジットでしたが、晴れて今回は「百々麻子」さんでした。
怪盗紳士が鮮やかに金塊を奪っていって、「錬金術殺人事件」は幕を閉じました。


次回からは「獄門塾殺人事件」。
地獄の傀儡師の昔懐かしい魔術列車時代の仮面も次回予告に映っていました。
導入部にも単独で事件が起こったりしますし、これは『R』初のファイル5構成になりそうかな。