これにてシリーズ完結です。
週刊少年マガジン 2015年16号 [2015年3月18日発売] [雑誌]

「蟻地獄壕殺人事件」第11話

週刊少年マガジン 2015年16号

草凪蓮は、舞谷かえでを支えてくれた「命の恩人」だった。
しかし婚約の矢先、草凪は殺され子供を亡くし…
失意の彼女の前に現れたのは…高遠遙一!?

■舞谷かえでと草凪蓮
家業倒産のトラブルから殺人を犯した父、そのショックで倒れ亡くなった母…
家族崩壊で行き場を失っていた舞谷かえでを救ったのが草凪蓮だった。
そして、沖縄での一件は、結婚の約束をした矢先の事件だった、と。

それでもお腹に宿した子供のために生きていこうと決意するも…
その子供まで死んでしまったのは、あまりにも悲劇的でした。

一方で─。
今、この瞬間は叫んでも抑えられない悲しみだろうけれど。
子供のために前を向こうと気丈に持ちこたえようとしていた彼女を見ていると、
子供を失った、この悲しみもいずれは乗り越えることが出来たんじゃないかと思えました。
このタイミングで高遠が現れることさえ無ければ…。

それだけに、先週語られた祝木らへの怒りもさることながら、
あらためて高遠遙一の卑劣さが窺えるようなストーリーでした。ちょっと、このコンタクトの取り方は許せない。


■高遠遙一が変装していたのは…
そんな高遠ですが…
変装を暴き、正体を現し、そして逃亡するまでの描写がわずか3ページって(^-^;;

これはさすがにお粗末すぎる反面、何かしらの意図も垣間見える締めくくりでした。
やはり「薔薇十字館殺人事件」以降は、少しずつでも進展を感じられるので今のところは見守りたいところです。
さりとて、またこのいたちごっこが始まるだけ…というのは勘弁願いたいので、そろそろ大きな展開も欲しいかな。


■次回シリーズは4月15日(水)から
と言うことで、これにて「蟻地獄壕殺人事件」完結です。

次回シリーズは、17号~19号の休載をはさんで、4月15日(水)発売の20号より開幕です。
1週休んで、4月1日(水)ちょうどの再開かな、なんて予想もしましたが叶いませんでしたね(^-^;;