第5話、今作もそろそろ中盤に差し掛かってきました。
週刊少年マガジン 2015年25号[2015年5月20日発売] [雑誌]

「吸血桜殺人事件」第5話

週刊少年マガジン 2015年25号

2人目の犠牲者・絵東ちなつの死体が発見された。
殺されて間もなく、今のうちに確かな情報を得たいと
金田一と剣持警部は、各人の事情聴取を再開する。

前回のラストカットからそのまま絵東ちなつの死体発見に繋がりましたね。
直接、死体発見のシーンが描かれなかったので、あれ何か読み飛ばしたかな、と思ってしまった(^-^;;
事情聴取が終わってから1時間後の午後3時~3時半の間が死亡推定時刻になるようです。

そして、この事件を受けて、引き続き事情聴取の回といった感じでした。


■事情聴取
と言うことで気になった発言などを拾っていきたいと思います。

・バイト期間について、敷島大悟は昨年から。葉崎栞は今年から。
・葉崎と藍染吉野は、2時半頃、絵東のチェックアウトの対応をしている。
・藍染は犯行時刻、シーツの洗濯をしていた。この時の金田一との会話…
「(洗濯を)一人で?」「ええ、もちろん、そういうものでしょう?」というやり取りが妙に引っ掛かる。
旅館のしきたりとして1人ではおかしい?それとも誰かの行動と齟齬があったかな。


■北屋敷剛三の妻と子供
ある意味、今回 一番気になった発言です。

独り身なのかと聞かれて北屋敷が答えた「ええ、妻と子がいましたが二人共 亡くなりました」
前回記事のコメント欄で自分が書いた予想と合致するので、思わず感嘆しました(^-^;;

再掲すると…
岳彦と早苗はバツイチ再婚で、夏美は早苗の連れ子だったのでは…と想像を巡らしてみました。

そうなると青桐家親族ではなく、「早苗-夏美親娘の復讐」という動機が生まれるのでは。
…早苗の元夫(北屋敷?)、元夫が引き取った夏美の兄弟姉妹(三夜沢?葉崎?敷島?)…

冬部ら3人は、青桐岳人の事件については反省し更生したかもしれない。
しかし彼らが奪った命は、岳人だけでは無かった、という見せ方が出来るのでは、と。
これまた可能性の話ではありますが…。


つまり、北屋敷の妻と子供というのは、青桐早苗と青桐夏美のことなのではないでしょうか。
あくまで青桐岳人の復讐ではなくて、早苗-夏美親娘の復讐として今回の事件を企てた、と。
予想で書いた戯れ言でしたが、少し信憑性上がったかも。ってことで犯人候補を北屋敷剛三にしてみます。

ただ彼には、絵東ちなつ事件で、敷島と夕食の準備中だったというアリバイがあるんですよね。
絵東ちなつ事件自体があっさり気味だから、ここにアリバイトリックが仕掛けられてる感もなくて、う~ん。
まあ急がず、今度の情報も頼りに追々考えることにします。


■虎元勝男
そして、マスク姿の虎元もいよいよただ者ではなくなってきたっぽい。

死体のあった桜を前に読み上げた『桜の樹の下には』
三夜沢渉子とのアリバイの食い違い
そして、マスクの下に隠されていた口元の大きな傷跡

このままスルーでは済まされないぐらい謎が出てきてます。
やはりこれは、何かしら50年前の猟奇事件に繋がってきそうです。

ちなみに梶井基次郎『桜の樹の下には』は青空文庫でも読むことが出来ます。
梶井基次郎 桜の樹の下には
全文読むと、今回の事件を示唆しているようなヒントになったりするのだろうか。


■次回
1週お休みで、次回は6月3日(水)発売の少年マガジン27号です。
天樹先生のツイッターによると今作の重要ポイントを含む回になるようです。
心して読まないと…笑。