解答編スタートです。
前回、推理の取っ掛かりが見つからなくて、皆目見当も付かないまま迎えた解答編…。
読んでいきたいと思います。
週刊少年マガジン 2015年29号[2015年6月17日発売] [雑誌]

「吸血桜殺人事件」第8話

週刊少年マガジン 2015年29号

皆を夜桜亭の広間に集めた金田一は、事件の全容を語り始める。
まずは一連の事件を成立させた“協力者”の存在を解き明かし、
いよいよ真犯人「血吸い桜」の正体へと迫る─!

もしかしたら今週は、解答編前の前置き回かな、なんて少し思っていたけれど、
なんの躊躇いもなく解答編が始まっていきましたね(^-^;;
あらためて、先週の段階でこの真相を読み解くのは難しいですって…。


■真犯人と冬部蒼介の関係性
一連の事件を見ていると、何かしら冬部蒼介が協力しているだろう事は明らかでしたが、
その真相は真犯人の犯行を知った冬部蒼介が、一方的に協力し密室を完成させたというものでした。

斧田鏡一郎殺害の時は…
カギを絡めた桜の枝を死体に突き刺し、窓から部屋を脱出。
死体発見時に、一目散に窓のカギを確認するフリをし、開いていた窓を「カギが掛かっていた」と証言する。

そして冬部自身が殺害された事件も…
犯人が殺しに来ることを見越して空き部屋に移動(そのことをフロント≒真犯人に内線で連絡)。
犯人に刺され瀕死の間際、防犯ブザーで犯人を遠のけた後、カギを掛け、自らの腹部に桜の枝を突き刺した
うう、書いているだけでも痛々しい。

部屋に点在していた血痕は、冬部が刺された直後に移動していた事を示し、
掛け布団の陰にまで桜の花が散っていたのは、そこに桜の枝を隠していたからでした。
言われてみれば、なるほど…なのですが、
うーん、正直これだけの根拠で、この特異な共犯関係を見抜けるものなんですかね(_ _;;


いや、面白い構造を持った事件だったんだな、とは思うのですが。
真犯人は、自分が殺害したあとに何者かが偽装工作した現場を見て、かなり動揺したはずなんですよね。
その様子を黒子姿ででも描いてくれれば、また違って見えたのではと思いました。
(「タロット山荘」序盤の速水オーナーの心境と同じですね。誰が掘り起こしたんだ─ってヤツ)


■真犯人「血吸い桜」の正体は
と言うことで今回は、真犯人と冬部の関係性が語られましたが、
次回はいよいよ真犯人「血吸い桜」の正体が明かされるようです。

もう今回の事件は、完全に受け売り推理になってしまって恐縮ですが…
前回コメント欄にて栗原さんしろのこさんにご指摘いただいた
「葉崎栞の出席番号21番は、男女別出席番号だとすれば明らかにおかしい。
もっと五十音順で言うと先頭に近い名前…つまり『青桐』が彼女の本名(旧姓)なのではないか」

という推理に賛成です。

確かに事件とは直結しない会話なので、真犯人たる証拠とは言えないかもしれないけれど、
かと言って、それ以外にコレと言った矛盾や失言が見つからないのも、今回の事件の難しいところです。


■次回以降
次回、真犯人の正体が明らかになり、その次が動機&エピローグ…
と考えると、「吸血桜殺人事件」は全10話ぐらいに落ち着きそうかな。