ストーリー完結の第3話です。
予想としては動機などでもう1回続くかなと思っていたのですが、コンパクトにまとめてきました。
週刊少年マガジン 2015年44号[2015年9月30日発売] [雑誌]

「なぜ暖炉は燃えていたか?」第3話

週刊少年マガジン 2015年44号

金田一は皆を集め、影原夕菜が自殺ではなく殺人だと説明。
そして、その犯人こそ花都千冬だと告発する。
現場は密室だったと反論する彼女に、金田一が解き明かしたトリックとは。

■登場人物
名前説明
野間口出版社社長、故人。多額の資産を遺す
花都 千冬野間口の愛人、遺産相続をめぐり脅迫状が届く
親睦会が開かれたコテージのオーナー
真犯人だと金田一が告発
影原 夕菜野間口の隠し子だと名乗り出る
密室のコテージで殺される
龍木 流衣野間口の姪っ子、イギリス留学から帰国
蚊山 赤彦野間口の甥っ子、放蕩三昧
五里沢 太野間口の親友

■犯人は、花都千冬
第1話の記事で書いた通り、直感では正解したと言えなくもないけど…
第2話で懸念したように「黒い服を着ていたから」というのは納得できないなあ。
煤よけに全身を覆うポンチョみたいなのを準備していた方が手っ取り早い気もするし。
少なくとも、あのタイミングで即断して「謎はすべて解けた」は無いよなあ。

なにより事件の発端である脅迫状の件がどこか行ってしまいました(^-^;;
いつきさんを呼ぶ口実のため自作自演だった…とか一言でも説明があれば良かったんですけど。
あるいは本当に龍木か蚊山あたりが本当に送った脅迫状だったのかな。

<追記(2015.10.01 22:19)>
コメント欄にてしろのこさんよりご指摘頂きました…
今週3ページ目5コマ目にしっかり説明ありました。申し訳ありません。
(最初に読んだ時に見落としていて、こうして記事で指摘するにあたって確認してはいたのですが…
その時は、犯人指摘後に脅迫状のくだりが出てきたか否かを探してしまってました)

</追記ここまで>


■なぜ暖炉は燃えていたか?
いつきさんが13番コテージに駆けつけた時、犯人・花都千冬は暖炉の奥に防火布を張って隠れていました
暖炉の火は、薪ではなくアルコール燃料によって火を点け、煙も立たないようにしていた。

と言うことで しろのこさん、またまたご名答です。
自分はどちらかと言うとこの推理に否定的だったのでお恥ずかしい!

けど、その時のコメント欄でした疑問も本音には変わりなくて。
つまり、「暖炉に火を灯す必要性はあったのか?」という点は、やはり疑問が拭えない。
いつきさんをやり過ごすためなら燃えていない暖炉に潜んでいても充分で、
“季節外れの暖炉”から疑いの目を向けられることも無かったのになあ…と。


総じて自分的には納得いっていない点が多く、
申し訳ない…率直に言って今回の事件は「いまひとつ」だったかな、というのが感想です。
「なぜ暖炉は燃えていたか?」とまで掲げるなら、もう少し特別な意味合いが欲しかった。

まあ切り替えて、次回からの長編新シリーズ「人形島殺人事件」に期待を寄せたいところです。