「人形島」第4話です。
週刊少年マガジン 2015年48号[2015年10月28日発売] [雑誌]

「人形島殺人事件」第4話

週刊少年マガジン 2015年48号

人形荘に集った人々は、それぞれに人形を巡る悲しい過去があった。
そして村長人形にも12年前、掟を背いた“祟り”があったと話すまこと。
その頃、犯人は新たな凶行へと暗躍していた。

■登場人物
名前説明
朱鷺田 忍不動高校 社会科教師
祖母の遺品の人形から出てきた暗号の解読を金田一に頼む
火吐潟島には遅れるようで、まだ到着していない
林堂 まこと火吐潟島に住む、金田一・美雪の幼稚園の幼馴染み
男、人形荘の若旦那、12年前の事件を金田一に話す
林堂 みずほまことの母、人形荘の女将
蟻塚 至人形荘の番頭、12年前の事件について口止めされる
紅小路 巴覆面作家「ペルソナドール」の1人、日本人形の仮面
鈴丘 魔矢子覆面作家「ペルソナドール」の1人、フランス人形の仮面
漢田 切裏子覆面作家「ペルソナドール」の1人、道化人形の仮面
殺害され、胴体部分だけが発見される
星坂 花梨「月刊クイーン」記者、いつきとともにペルソナドールを取材
雨野 影近人形供養祭 参加者、亡き恋人のフランス人形を供養
詩村 瞳人形供養祭 参加者、祖父が遺したくまのぬいぐるみを供養
赤神 双一郎人形供養祭 参加者、一刀彫りの人形を供養
田中 豪人形供養祭 参加者、殺された母の日本人形を供養

先週の締めだった「12年前の事件」。
結局、蟻塚が話すことはなく、代わりにまことが教えてくれる展開になりました。


■火吐潟島に伝わる「掟」
火吐潟島の島民が絶対に守らなければならない「掟」があるという。曰く─
『火吐潟島に生まれ育った者、年に一度の人形供養祭に須く参加すべし』

まことの妹・まゆみが死んだのは、この掟に背いた祟りだった…。
火吐潟島の出身であった林堂まことの家族が、しだいに島と疎遠になった頃に事故が起き、
あたかも村長人形を思わせるような、頭部と下半身だけが残る遺体だった、と。
時を同じくして他の島出身者も、1人は頭部が飛ばされ、1人は下半身が潰れた遺体だったという。

うー、確かにこの凄惨な符合ぶりは、祟りの存在を信じてしまいますね…。

まゆみの死については、なにか動機が絡んでくるのではないかと思っていましたが。
いや、もちろんそうかどうかはまだ判断することは出来ませんが…
とりあえず表面上は、悲しい事故であり、剣持警部が関わった事件─ではなさそうかな。
話の流れ的にも、そうなのならばまことが剣持警部について話しているだろうし。


■供養する人形に秘められた過去
面々が持ち寄った人形、やはり供養するだけあって、それぞれに不穏な話があるようです。

赤神の木彫り人形は、その価値を知らず ぞんざいに扱った作業員が倒木に直撃したり。
雨野のフランス人形は、夜中に蒼目から涙を流していたのを目撃し。
田中豪の殺された母の日本人形については、その犯人が獄中死して「その後─」と話が続きそうだったのに遮られてしまいました。
この続きになにか秘密があるのでしょうか。

加えて、この朝食の場には姿を現しませんでしたが…
前述のまこととの話に、不安げに聞き耳を立てていた詩村瞳の存在も気になるところです。


■次の犠牲者は「鈴丘 魔矢子」?
部屋に届いた手紙を読み、仮面を脱ぎ捨て部屋を去った鈴丘魔矢子。
その部屋に現れた犯人らしき人物、残された彼女の身代わり人形を切り刻みながら…
「二人目は下半身だけ……!」

どうやら次の犠牲者は鈴丘魔矢子、そして漢田切裏子に続いて今度は下半身部分だけの死体になりそう。

うーん、やはり死体の部位が異なる事件になっていくのか。
あまりにも「1人の死体で、3人分の死体に見せかける」的な予想が立ちすぎて
逆に怪しいと言うか、それ以上にどんな秘密やトリックがあるのだろう…という感じです。

まあ、なぜ手紙を読んで鈴丘魔矢子は部屋を去らなければならなかったのか、とか
分からない部分もまだまだ残されているので、しばらくは自分的には様子見という感じかな。
(なんて悠長な読み方してるうちに、コメント欄でスパッと鋭い推理を頂くのが自分流ですが…笑)

<追記(2015.10.28 23:31)>
ペルソナドールの名前が間違っていたので、過去記事なども含めて修正しました。
</追記ここまで>