犯人陥落の第12話。
週刊少年マガジン 2016年7号[2016年1月13日発売] [雑誌]

「人形島殺人事件」第12話

週刊少年マガジン 2016年7号

星坂花梨が真犯人であると言う決定的な根拠を突きつけた金田一。
その推理に、ついに彼女は自分が真犯人だと認め、
朱鷺田忍殺害に至った動機を語り始める─。

■登場人物
名前説明
朱鷺田 忍不動高校 社会科教師
祖母の遺品の人形から出てきた暗号の解読を金田一に頼む
火吐潟島には遅れるようで、まだ到着していない
“紅小路巴”として、その生首が発見される
以前、「時田朋江」としても活動していた
林堂 まこと火吐潟島に住む、金田一・美雪の幼稚園の幼馴染み
男、人形荘の若旦那、12年前の事件を金田一に話す
林堂 みずほまことの母、人形荘の女将
12年前、まゆみを轢いた男の名前を金田一に話す
蟻塚 至人形荘の番頭、12年前の事件について口止めされる
紅小路 巴覆面作家「ペルソナドール」の1人、日本人形の仮面
殺害され、頭部だけが発見される。その素顔は朱鷺田だった。
鈴丘 魔矢子覆面作家「ペルソナドール」の1人、フランス人形の仮面
殺害され、下半身部分だけが発見される
漢田 切裏子覆面作家「ペルソナドール」の1人、道化人形の仮面
殺害され、胴体部分だけが発見される
星坂 花梨「月刊クイーン」記者、いつきとともにペルソナドールを取材
真犯人「祟り人形」だと認め、動機を語り始める
雨野 影近人形供養祭 参加者、亡き恋人のフランス人形を供養
詩村 瞳人形供養祭 参加者、祖父が遺したくまのぬいぐるみを供養
赤神 双一郎人形供養祭 参加者、一刀彫りの人形を供養
田中 豪人形供養祭 参加者、殺された母の日本人形を供養
母を殺した男が、剣持がかつて逮捕した男だった
“時田朋江”の小説が、母を殺した男をモチーフにした内容だった
その男は、林堂まゆみを轢き殺した男と同一人物だった

■真犯人を決定付けた発言
やはり最後の決め手は「先生」と叫んだ件でした。

まあ、前回コメント欄で意見し合ったように「行動」じゃなくて「発言」ですよね(^-^;;
「仮面が外された生首だけの状態を見て」という条件も加わるから「行動」って感じかな。

その仮面に付着した唾液や皮膚の跡が物的証拠になるんじゃないか、と予想していましたが、
こちらはハズレでしたね。そんな展開、出てきませんでした…苦笑。

代わりに、紅小路巴と接触した2回の出来事を問い質して
さらなる言質を取って見せたやり口は、なかなか鮮やかで面白かったです。
1人2役は、2人分の行動と記憶を混同しない事こそ難しい…ごもっとも!


余談だけど。
「仮面を取ってくれ」という要求は、事件が押し迫ってくれば当然の流れだと思ってました。
間違えた推理だったけど、朱鷺田は漢田の中に入ってて、紅小路の中にいたのはエキストラ…と考えていた時も、
当然「仮面を取れ」と言われるだろうから、こう文字で返せ…という事まで打ち合わせ済みなんだと思ってました。


■動機
ついに真犯人は自分だと観念した星坂花梨…
「あたしがあの女を殺したの!」
あらためて被害者1人の事件だったんだな、と思わされますね。
不謹慎だけど、都合13話の長編で被害者1人は新記録(そういう趣向のトリックだったから、一概に比較するのは違うかもだけど)

そして、星坂が弓月時雨の妹だと明かされました。

姉と姪が心中するに至った原因、時田朋江の行方を捜すため出版社に入社。
その後も時田と似た文体を探し当て、ペルソナドールに接触した、と経緯が語られていきます。

なんとなく犯人像としては…
きっかけは偶然の出会い(担当者に配属)で、そのペルソナドールこそ心中の元凶だと知ってから復讐心に火が点いてしまった、というようなストーリーを予想していたので。
この執念の捜索ぶりは意外でした。

火吐潟島のことを調べた経緯も描かれ、ここにも今回の事件の際だった用意周到さが伺えます。

でも、朱鷺田忍の電話を盗聴し、火吐潟島で漢田・鈴丘2人を先に帰す予定だと知った時点で、
すぐさま「2人を消すつもり」だなんてのは勘が冴えすぎてる気も。(もちろんこの後に探りも入れたのだろうけど)


■星坂花梨の告白
いつきに何故こんな事を、と問われ、星坂はこう言い残した。
「時雨お姉ちゃんは あたしの中でまだ生きてるの……!」

どういう意味だろう。
星坂が何かしらの病気に罹り、姉・時雨からの臓器移植を受けた過去がある、って所でしょうか。

だとしたら、ここまで密接な関係性のある姉妹の存在が、なぜ当時見過ごされていたのか、って疑問が。
臓器移植の後に生き別れになるような過去があったのか、ここら辺の関係性も気になるところです。


■次回、人形島完結!
と言うことで次回、センタカラーで「人形島殺人事件」いよいよ完結です!
星坂が語る真実、あと個人的には朱鷺田忍視点からの執筆の理由や計画の真意などを描いてフォローがあると嬉しいかな。