今シリーズ肝いりのオリジナル作です。
待望のオリジナルストーリーです。
初期シリーズの「嘆きの鬼伝説殺人事件」「出雲神話殺人事件」の2作は、JR西日本ミステリーツアーの内容が下敷きになっていたので、そういう点で今作は「初の完全オリジナル」という触れ込みになっています。

スポーツジムに届けられた怪盗紳士からの予告状。
狙われたのは、オーナーの鮫島進がかつて重量挙げで獲った金メダル。彼と因縁のある新聞記者・亀井保も嗅ぎつけ、現れる。
剣持警部の指揮の下、厳戒態勢が敷かれる中、金メダルが忽然と盗まれ、亀井が謎の死を遂げていた─。

真犯人が怪盗紳士の名を利用した理由(=金メダルを奪いたい理由)とか面白かったと思います。

でも、1話完結モノで怪盗紳士まで登場させた割には、消化不良だった感も否めないかな。
オリジナル作だと視聴者にも喧伝してるので、作風がいつもと違ってくるのは歓迎だけど、だからこそもっと大胆な構成に挑戦して欲しかったと言うか。
(今回の事件をそのまま含ませて…という意味ではなく)

芸が細かいなあ、と思ったのは。
序盤に出てくる怪盗紳士の予告状の「怪」の字が、指でそれとなく隠されていたんですよね…苦笑。
まあ、りっしんべんの件を覚えている人なんて原作ファンぐらいだろうから、そのまま見せて、気付かせても良かったと思うんですが。
本物からの予告状ではないと示すために、抜かりないなあ…と。

一方で。そんな偽者が出した予告状に対して、どうして律儀に本物が盗みに来たのだろう…って疑問も。
そもそも金メダルって怪盗紳士が好む美術品・芸術品の範疇なのか。
「錬金術殺人事件」で金塊を盗んだ時も疑問だったけど、事件に応じて怪盗紳士の嗜好がマチマチになっている気がします(^-^;;
あるいは。金メダルを処分したかったという真犯人の意図を汲んだ、怪盗紳士の優しさだったりするのかな。

そして、本物の剣持警部はどこへ…笑。


さて、次回はいよいよ今シリーズ最終章「狐火流し殺人事件」に突入。
原作と違って、美雪も白狐村に同行しているようです。東映サイトのあらすじにも「白狐村に美雪とともに向かったはじめ」という一文があります。
カブスカウト自体は変わらず金田一1人みたいですが、このアレンジがどう作用するかも楽しみに待ちましょう。