今シリーズ、ついに最終回!
いやあ率直に、良かった!
『R』シリーズに入ってからのアニメ化では一番好きかもしれません。

先週から引き続き、前半は金田一と神小路陸の1対1。
静かな告発、そして訥々と語られる悲しい動機…
この時点で雰囲気も充分で、この後の展開に期待も高まっていました。

(ちなみに動機について。父親も陸のことを誤解したまま亡くなってしまった、という部分は省略されてましたね。あれは悲しすぎるからね…)

金田一と陸の元に、皆が集まり、狐火が広がる光景に茉莉香や凛、光太郎に想いを巡らせる。
原作でもあった流れだけど、アニメではより含ませて印象的な場面に仕上がっていました。
陸が犯人であることを周りは知らないし、だからこそ陸の覗かせる表情が切ない。

ここを膨らませた分、皆揃っての帰郷シーンはありませんでしたね。
陸が出頭する際に見せた「じゃな!」の一言がシンプルに響く。

そして電車の中、1人、今回の事件の「もし…」を反芻する金田一。
モノローグの後半、涙声なんですよね。
決してわざとらしくなく、さり気なく。グッとくる名演だったと思います。
それを分かった上で励ます美雪…という締めくくりも良かった。


放送前、再三気にしていた「原作通りに終わって欲しい」という部分…。
もう少し具体的に言うなら、あの電車のなかで幕を締めて欲しかった、という意味合いだったので、個人的には満足です。
シリーズ最後だから、エピローグ的にまた金田一の鈍くさい日常を描いて締め…みたいな感じも予想できたなかで、でも、「狐火流し殺人事件」の締めとしては、それは有り得ない…と思っていたので最良の結果でした。

もちろん本当の本当に最後がコレだったら、もっと王道にして欲しかった、と言うと思います。
シリーズとして、こういうイレギュラーな終わり方が出来る、というのは次回作シリーズを望んでいるからこそ、です。


と言うことで、昨年10月から始まった『R』第2シリーズも終了です。
「金田一少年の決死行」に始まり、「午前4時40分の銃声」や「女医の奇妙な企み」までアニメ化。16年前のアニメ終了時にやり残していたことが次々と報われていくようで、感慨深いシリーズになりました。
スピンオフ「明智警部の事件簿」やオリジナルなど意欲作もあり、そして重ね重ね「狐火流し殺人事件」が最後だったというのも素敵だった。

半年間お疲れ様でした。
そして、またいつの日か再開されることを願っています─。

そうそう、アニメリストの方の更新が、後半に入ってモロモロ滞っちゃってすみません(^-^;; 今後、ぼちぼちと書き足していきます。